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こんにちは。
三業株式会社のニノミヤです。

先月のことですが、景品表示法違反(優良誤認)として、空間虫除け剤のパッケージに「虫を寄せ付けない」などと記載した表示内容を改め、再発防止を求める措置命令が、殺虫剤等を販売している大手四社に出されました。

空間虫除け剤というのはですね……玄関やベランダに置いたり、つるしたりして使用しまして、ピレスロイド系薬剤など、虫が嫌う忌避剤を空気中に蒸発させ、虫を寄せ付けないようにするものです。

各社はパッケージなどで、吊るだけで虫が来ない! この程度の空間なら何日間、虫をシャットアウト! と、結構強い口調で主張していました。

しかしです。
消費者庁は、風がよく通る生活空間などでは、薬剤成分が空気中に留まることなく流れてしまい、効果が十分とはいえず、表示の根拠が認められない! と指摘しました。
各社に根拠となるデータを求めましたが、提出された資料は「裏付けとなる合理的な根拠を示すものとは認められなかった」と説明しました。
ただし同庁は「薬剤成分の効果を否定するものではなく、消費者に対し、表示が実際のものより著しく優良であると示すものであり、景表法に違反すると判断した」と説明しております。

この問題のポイントのひとつは、消費者庁も効果そのものは否定していないことからわかるように、どんな環境下でも効果を発揮する、という類の誇大された、そういう解釈をされかねない表記が、消費者の誤解を招く、という点です。

各社の対応はこんな感じ↓

「2つの薬剤で速く効く!長く効く!」→「2つの薬剤配合 ネットタイプの簡単虫よけ!」
追記として「本品は蚊を対象とした商品ではありません」とのただし書き。

「いやな虫をシャットアウト」→「いやな虫対策に」
「虫の侵入口に見えない3次元バリア!」→「虫の侵入口に有効成分が3次元に広がる!」
追記として「ご使用環境により成分の広がりや持続期間は異なります」とただし書き。

「14畳あたり一個」→「ベランダ等、屋内と屋外の境目に一個」
追記として、有効範囲を記した畳数表示の下に「屋内の試験です」とただし書き。

「虫の侵入を完全に防ぐものではありません」
「強風時、低温時など使用環境によっては効果が得られない場合があります」とただし書きを追記したところもある。


さて。ここからが面白いところです。

真の問題点は、空間虫除け剤が対象としている虫が、実は蚊や蠅ではないということだ。
対象となる虫はユスリカやチョウバエなどの「不快害虫」である。
つまり、浄化槽などによくいる虫たちだ。
ハエや蚊、ゴキブリ、ダニなど、人体に影響を与えかねない虫のことは「衛生害虫」と呼ばれる。
ご存知か。
上記衛生害虫を対象としている蚊取り線香や虫よけスプレーなどは医薬品医療機器法の適用を受ける「医薬部外品」に当たる。
ちなみに空間用虫よけ剤は同法の適用を受けない「雑品」に区分されている。

害虫とひとくちに言ってもたくさん区分がある。
農業害虫……田畑において農作物を食い荒らす虫。バッタ。
貯穀害虫……貯蔵してある穀物を食べてしまう虫。マメゾウムシ。
衛生害虫……ひとや動物などに疾病をもたらす虫。蚊。
食品害虫……生や加工品問わず、とかく食品に対して危害を加える虫。ゴキブリ。
財産害虫……建物や家具などの財産に対して危害を加える虫。シロアリ。
家畜害虫……家畜に対して病原菌を媒介したり、血液を吸ったりするなどの危害を加える虫。ダニ。
不快害虫……ヒトに対して直接危害を与えることはないが、姿形などから気分を害する害虫。
複数の区分にまたがっている虫もいる。

やはり不快害虫という区分は面白い。
僕はゴキブリの容姿に対し、強い耐性がある。
好きでも、嫌いでも、快感でも不快でもない。
駆除すべき生物、という気持ち以外、何も感じない。
疎ましさがあるだけで、気分を害すほどではない。

あるひとはカマキリの容姿が耐えられないひともあるだろう。
そのひとにとってカマキリは不快害虫であり、僕にとっては容姿端麗なカッコいい虫の部類だ。

浄化槽の主役は微生物だ。
浄化槽のなかでも生態系があり、その上位種になると姿かたちもでかい虫たちが出てくる。
生き物は、面白い。
浄化槽のまわりで発生することのある蚊はユスリカ(揺蚊)という。
ハエ目(双翅目)糸角亜目ユスリカ科に属する昆虫だ。
刺さない蚊の一種。
種類によって清流でもドブ川でも生息できるので、ただただ便槽に産卵させないこと、すなわち侵入を許さないことが唯一の防止策。
蚊と一口に言ってもその種類は3,200種あまり。そのうち4分の1の蚊は吸血しない。
残り4分の3の蚊も、血を吸うのはメスだけだ。
オスは花の蜜などを主食としていて、結構ロマンチックだ。
オスメスの見分け方は割と簡単で、触角に羽毛状の毛がはえているのがオスで、メスはあまり毛が生えていない。

……以上です。
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【2015/03/26 00:00】 | 三業のお仕事
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