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三業株式会社の紹介から、相生市のイベント情報、環境に関するトリビアやニュースまで、様々な話題を楽しくお届けします。
こんにちは。
三業株式会社のニノミヤです。

兵庫県の春の風物詩といえば“いかなごのくぎ煮”です。
愛知県出身の僕にとって、むかしはこの地域のくぎ煮の定番感・当たり前感は驚きでした。
イカナゴもわからないし、クギニもわからない。
イカナゴノクギニ。
まるで呪文のよう。
現物を目にして、口にして、ああ、と思い当たる。
コウナゴのつくだ煮のことか、と。
さて、兵庫県内のイカナゴの漁獲量が2年前から極端に落ち込んでいます。
1万トン以上獲れていたのに数千トンに下がってしまいました。
今年も記録的不漁です。
なぜか。
s2RIMG0020.jpg浄化槽の点検をするにの。
神戸新聞によると、生活排水の規制強化で瀬戸内海の水質は改善され、魚介の栄養につながる窒素、リンの濃度が低下したことが要因の一つ、とのことです。
むう。
思春期まで過ごした知多半島の海は穏やかで、海水浴ができた。名古屋港は緑色だった記憶がある。
学生時代を過ごした島根の日本海は荒々しくて強く美しく、魚がとびきりうまかった。
そしていま暮らしている相生の閉鎖性水域瀬戸内海は、これもまた特別な海だ。
兵庫県の下水道普及率は全国的に見ても高い。
水清ければ魚棲まず、という言葉の喩えにあるように、ある程度の寛容さが必要だ。
川が痩せて排水力が低下しているのもやや行き過ぎた、潔癖すぎるほどの排水環境整備が一因だ。
この地で暮らすようになって10年。僕はもうコウナゴのつくだ煮とは言わない。
いかなごのくぎ煮だ。
ひょっとすると将来、あれが食べられなくなったり、恐ろしく高価なものになってしまうと思うと、寂しい限りである。
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【2019/04/02 00:00】 | 三業のお仕事
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