こんにちは。
三業株式会社のニノミヤです。
9月12日のブログ【編集長】にあるように、山さんはいま、新聞を持って市内のお客様に改めてのご挨拶まわりに汗を流している。
山さんが持ち帰った情報は、その日のうちにスタッフ全員で共有した。
どこそこの○○さんちには可愛らしいお孫さんがいらっしゃいましたよ。
うっそーん、知らなかった、今度挨拶に行こ、孫かあ、ええなあ、ヒドイ世の中だけれど、新しく誕生した命がそれを後悔するような時代にはしたくないよね、三業からエリッククラプトンChange the Worldや! というはなしの一方で、よくないはなしも出る。
以下、語り山さん。
ある日のことです。
シングルレバーを折ってしまったBさん。

電話帳を捲り、目に入ったフリーダイヤルに電話をかけた。
「お伺いします」
電話から数日後、アポもなく突如現れたひとりの男。
シングルレバーを確認する前から、シングルレバー全部の取替を強引に提案したという。
Bさんが素人目に判断しても、折れたレバーだけの交換で済むハズだった。
Bさんは怖くなり、強引な男をなんとか追い返したという。
以来Bさんは、私(山さん)も含め、水道屋に抵抗があるそうです……。
以下も同じく語り、山さん(山さんの穏やかな口調で怖いことを聴かされると、より一層怖く聞こえるのは僕だけだろうか)。
ある日のことです。
グリストラップ清掃の手間を省きませんか、とひとりの男が現れた。
グリストラップにオゾンを送り込み、油脂を溶かす、と言う。


オゾンを送り込むエアレーションシステム利用代は、月8,000円。
Aさんが高いと渋ると、月5,000円でいいと男は簡単に折れた。
1年に1回、消耗品を交換し、3月に1回、残渣を処分しに来る、男は言った。
はじめの1年こそ、定期的に現れた男だが、あるときからパッと姿を見せなくなった。Aさんは不安になった。そもそもこのシステムは、油脂をただただ垂れ流しにしているだけではないのか? 調べてみると、男の会社は倒産、しかし口座からはいまも月5,000円が引き落とされているという……。
なんということだ……!
ううむ……僕らがいますべきことは、浄化槽の三業というレッテルを打ち破ることでもなく、さらなる技術力の向上でもなく、業界全体の信頼回復かもしれない。
兵庫県浄化槽指導要綱が改正される。
その説明講習で僕が感じたことも、どこか同業他社の尻拭いめいている、ということだった。
他県ではまだまだ浄化槽の設置基数が多くあるところがあり、1日に60件近く保守点検に回る業者がいるという。
60件。
8時間ぶっ通しで働き移動時間を無視したとしても、1件当たりにかけられる時間は8分。
8分!?
なんということだ……!
ブラックジャックか! 天才浄化槽管理士か!
閑話休題――。
厨房を有する施設が隣接する地区がある。
そのうちの1店舗にだけ、例のグリストラップを泡立てる設備を導入している施設がある。
去年、僕は極秘に、そのグリストラップの水質を調査した(もちろんお客さんの許可を得て)。


ぶくぶく。

当時のニノ「いかんがね。グリストラップ=油脂分離槽。エアレーションでもって分離する時間を与えなければ、当然固形化した油脂の清掃の手間は省けるであろう。油脂を分離させずに下水に押し流してしまうのだから」

これが採水容器。
水質汚濁防止法第3条、下水道法第11条の2にもノルヘキの排水基準は鉱油類5mg/l以上、動植物油脂類30mg/l以上と定められている。
すごい数値が検出されるに違いない。
しかし。
このグリストラップからは、排水基準を超える数値は検出されなかった。
親分の情報によると、もともとこのグリストラップは油脂の流入が少なかったという。
勘ぐり過ぎかもしれない。
しかし、このエアレーションの業者が、グリストラップを有する施設の多数点在するこの地で、この施設だけにこいつを設置したということは、この手の油脂の流入の少ないグリストラップだけを狙っているのであろうか?
仮にそうだとすると……こいつは手強いぜ。
三業株式会社のニノミヤです。
9月12日のブログ【編集長】にあるように、山さんはいま、新聞を持って市内のお客様に改めてのご挨拶まわりに汗を流している。
山さんが持ち帰った情報は、その日のうちにスタッフ全員で共有した。
どこそこの○○さんちには可愛らしいお孫さんがいらっしゃいましたよ。
うっそーん、知らなかった、今度挨拶に行こ、孫かあ、ええなあ、ヒドイ世の中だけれど、新しく誕生した命がそれを後悔するような時代にはしたくないよね、三業からエリッククラプトンChange the Worldや! というはなしの一方で、よくないはなしも出る。
以下、語り山さん。
ある日のことです。
シングルレバーを折ってしまったBさん。

電話帳を捲り、目に入ったフリーダイヤルに電話をかけた。
「お伺いします」
電話から数日後、アポもなく突如現れたひとりの男。
シングルレバーを確認する前から、シングルレバー全部の取替を強引に提案したという。
Bさんが素人目に判断しても、折れたレバーだけの交換で済むハズだった。
Bさんは怖くなり、強引な男をなんとか追い返したという。
以来Bさんは、私(山さん)も含め、水道屋に抵抗があるそうです……。
以下も同じく語り、山さん(山さんの穏やかな口調で怖いことを聴かされると、より一層怖く聞こえるのは僕だけだろうか)。
ある日のことです。
グリストラップ清掃の手間を省きませんか、とひとりの男が現れた。
グリストラップにオゾンを送り込み、油脂を溶かす、と言う。


オゾンを送り込むエアレーションシステム利用代は、月8,000円。
Aさんが高いと渋ると、月5,000円でいいと男は簡単に折れた。
1年に1回、消耗品を交換し、3月に1回、残渣を処分しに来る、男は言った。
はじめの1年こそ、定期的に現れた男だが、あるときからパッと姿を見せなくなった。Aさんは不安になった。そもそもこのシステムは、油脂をただただ垂れ流しにしているだけではないのか? 調べてみると、男の会社は倒産、しかし口座からはいまも月5,000円が引き落とされているという……。
なんということだ……!
ううむ……僕らがいますべきことは、浄化槽の三業というレッテルを打ち破ることでもなく、さらなる技術力の向上でもなく、業界全体の信頼回復かもしれない。
兵庫県浄化槽指導要綱が改正される。
その説明講習で僕が感じたことも、どこか同業他社の尻拭いめいている、ということだった。
他県ではまだまだ浄化槽の設置基数が多くあるところがあり、1日に60件近く保守点検に回る業者がいるという。
60件。
8時間ぶっ通しで働き移動時間を無視したとしても、1件当たりにかけられる時間は8分。
8分!?
なんということだ……!
ブラックジャックか! 天才浄化槽管理士か!
閑話休題――。
厨房を有する施設が隣接する地区がある。
そのうちの1店舗にだけ、例のグリストラップを泡立てる設備を導入している施設がある。
去年、僕は極秘に、そのグリストラップの水質を調査した(もちろんお客さんの許可を得て)。


ぶくぶく。

当時のニノ「いかんがね。グリストラップ=油脂分離槽。エアレーションでもって分離する時間を与えなければ、当然固形化した油脂の清掃の手間は省けるであろう。油脂を分離させずに下水に押し流してしまうのだから」

これが採水容器。
水質汚濁防止法第3条、下水道法第11条の2にもノルヘキの排水基準は鉱油類5mg/l以上、動植物油脂類30mg/l以上と定められている。
すごい数値が検出されるに違いない。
しかし。
このグリストラップからは、排水基準を超える数値は検出されなかった。
親分の情報によると、もともとこのグリストラップは油脂の流入が少なかったという。
勘ぐり過ぎかもしれない。
しかし、このエアレーションの業者が、グリストラップを有する施設の多数点在するこの地で、この施設だけにこいつを設置したということは、この手の油脂の流入の少ないグリストラップだけを狙っているのであろうか?
仮にそうだとすると……こいつは手強いぜ。
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